日本一おいしい白菜、理想白菜。
ぜひ作って食べて下さい。
この白菜は少し神経質なので苗から作ります。


理想白菜の特徴
なんと言っても「おいしさ」。
味、香り、舌触りの滑らかさ。
このおいしさは他の白菜では得られません。
まさに白菜の理想の味です。
しかしこの白菜、病気に弱い、畑との相性があるなど気難しい所があり、今では作る人がすっかり減ってしまいました(富士宮ではこの頃作られているようです)。
でも家庭菜園なら、少数をしっかり管理できるので作れます。
最悪半分しか収穫出来ないなどのリスクもありますが、このおいしさのために我慢して作ってみてください。

白菜は4月~8月まで作れますが、本格的に大きくして冬の鍋や漬物にする「気合の入った白菜」は8月に作ります。
この記事は8月に気合を入れて作る白菜の栽培方法です。
秋の白菜は保存性が良いので、家の中に置いておけば翌年の春まで持ちます。
秋の白菜は凄くおいしいから気合を入れて作るんだ。
やすべぇ拙者も大好きで御座る。
理想白菜の苗作り
春の白菜は簡単に栽培できますが、秋の白菜は種蒔き時期がとても重要です。
遅れると結球せず、早すぎると虫にやられます。
播種時期:岩手中部では8/10頃が最適
使用品種:理想白菜
畝高:低い
畝幅:100cm(網掛けする場合は100cm以上必要です)
pH:6.5
※岩手県中部に於ける、ここ10年ほどの実績に基づいています。
培養土
理想白菜は苗から作る方が成功率が上がります。
白菜は直播きの方が育ちが良いのですが、丁寧に管理するために苗から作ります。
育ちが少し遅れますが、苗から作る方が上手く行きます。
苗作りで一番大事なのは、根張りを良くすること。
そのためのコツは「軽い培養土を使う」。
軽い培養土は空気を多く含むことができるので、根が良く育ちます。
どの培養土を使っても、発芽までは同じように進むのですが、その後の成長に差が出るので、必ず軽い培養土を使うようにします。
また肥料が入っていない培養土を選んでください。
肥料成分は自分でコントロールします(根張りのために窒素を減らしたい)。
水の代わりに液肥を使います。
種蒔き
プラグトレイまたはポットに種蒔きします。
プラグトレイは土の容量が少ないので、定植の適期が短かくなります。
畑が遠い場合や時間的な制約がある場合は、大きめのポットを使えば10日ほど定植を遅らせることができます。
なお事前に日の当たる場所に網を張り、そこを育苗場所としてください。
岩手県中部での種蒔き適期は8/10頃です。
種は2~3粒を少し離して撒いてください。
覆土は2~5mmほど。
種が流れないよう優しく水(液肥)をかけてください。
あまり神経質にならなくても、時期が合っていれば綺麗に発芽するものです。
種を蒔いたらそのまま網の中に入れます。
定植するまで網から出さないでください(8月は未だ虫が多い)。
育苗
種を蒔くと3日ほどで発芽します。
発芽後は日の当たる網の中に置いて管理してください。
なお種蒔きのときに液肥を与えてあるので、ポットが軽くなるまで水遣りしません。
水を与えすぎないようにくれぐれも注意してください。
水を与えるタイミングは「ポットの重さで判断」します。
すっかり乾いて軽くなったら水遣りします(ポットの下の方まで根を張っているので、そう簡単には枯れません)。
上記の「苗作り専用の培養土」の場合、肥料が入っていないので水の代わりに液肥を与えます。
肥料成分としては窒素の少ないリン酸の多いタイプを与えて下さい。
例えばハイポネックスであれば「6-10-5」などが手頃です。
より細かく肥料成分をコントロールするならPK液肥などを使います。

育苗のコツ
育苗期間は一ヶ月ほどです。
しっかりした苗を作るための注意事項です。
- 良く日に当てる。
- 水を与えすぎない。
カラカラに乾いて軽くなったら一挙に水遣りします。
水と一緒に酸素を根に送り込みます。 - 夜は温度を上げない。
夜温が高いとどうしてもヒョロッとした苗になりがちです。
苗の完成
一ヶ月ほどで完成します。
本葉の枚数が3枚あれば定植してください。
たとえ大きいポットを使っているとしても、本葉5枚までには定植するようにします。
早めの定植は問題ありませんが、遅れると球が小さくなったり、成長が遅くなります。
完成前に畑を準備しておけば作業がスムーズに進みます。

定植
畑のpHは6~7程度。
少し高い方が安全です(低いと病気の出る可能性が高まる)。
定植時には水ではなく液肥を使います。
虫が減る頃に定植しますが、もし虫が残っているようなら網を張ります。
網を張るのが面倒ならアディオンやオルトランを使います(9月を過ぎての定植なので、一回撒けば虫が居なくなるまで効き目が持続します)。

防虫網とダンポールの組合せ(ダンポールは長目のサイズのを切って使う)。
畑が新しいほど成功率が上がります。
連作障害などにはとても弱いので、一等地に定植するようにしてください。
また苗の周りの草取りの時などに傷を付けないように気を付けて下さい(傷から病気になります)。

畑には例によって牛糞堆肥と苦土石灰を入れますが、白菜は苦土石灰多め、更に播種するときに化成肥料も一緒に入れます。
白菜は初期生育を早めると上手く育つので、早めに肥料を効かせて、外葉を一挙に大きくします(キャベツと同じ要領)。
この後は半月ごとに化成肥料を入れ、外葉をどんどん育てます。
そして葉が立ち上がって巻き始めたら肥料停止です(収穫時に肥料が切れてるのが、うまさの秘訣)。
この頃に外葉が十分育ってないと失敗作ですが、売るわけじゃないので、おいしく食べて下さい。
やすべぇ肥料タップリはダメで御座るか?
肥料タップリは小さいうちだけ。
大きくなって肥料が残ると不味いんだよ。
収穫
いよいよ収穫。 収穫した白菜は、保存用と漬物用にします。 保存用は新聞紙にくるんで家の中に置けば春まで持ちますから、ツナサラダ・野菜炒め・鍋・味噌汁・ラーメンのトッピングになります・・・うまいです。 ただ収穫時に肥料が多く残っていると、春まで持たずに腐り始めます。 肥料を早めに切る → 「味が良くなる、保存性が上がる」。 おいしい野菜を食べるためには、肥料を切るタイミングはとても重要です。 漬物は夏まで持ちます。 酸っぱくなった理想白菜を台湾系の料理で食べるのもおいしいです。

何日か干してから塩漬けします。


購入リンク

野菜の種は店による値段の差が結構有ります。また値段の変動が大きいです。
少し使うだけなら気にならないですが、春から夏までの種を揃えるような場合は、安い店をしっかり選ばないと、数千円の差が出ます。
また送料にも気を付けて下さい。
値段の変動があるので、以下のリンク先のお店が最安値とは限らないのでご注意ください。






コメント